【乳幼児の誤飲事故】死亡にもつながる危険性
リラクゼーションや空間の演出に人気のアロマ製品。しかし、「自然由来」「オシャレ」といったイメージとは裏腹に、使い方を誤ると健康被害や火災、さらには死亡事故につながる可能性もあります。
この記事では、日本国内、そして海外で実際に発生したアロマ製品にまつわる事故と事例をもとに、アロマの危険性と安全対策を詳しく解説します。
【アロマ誤飲事故】10年で発生した事故件数は31件
リードディフューザーは、見た目が美しくインテリア性が高いことから、リビングや玄関、寝室など「目につく場所」に置かれがちです。しかし、乳幼児にとっては“おもちゃのように見える”デザインや香りが、誤飲行動を誘発してしまいます。
また、リードスティック(細長い棒)を引っ張ると簡単に液体が滴り落ちる構造のため、「子どもが触れた瞬間に液がこぼれ、口に入ってしまう」というケースも少なくありません。
【アロマで誤飲事故】家庭内の油断が命取りに
実際に起きた事例のまとめ
実際に起きた事例(発生日:2020年11月)
内容:乳幼児がリードディフューザーの液体を誤飲し、肺に空洞ができるような呼吸器障害を発症。約2週間の入院と、その後の通院が必要となった。
※独立行政法人国民生活センターのHPに実際の胸部CTなどの画像や症例が載っていますので参考にしてください。
【過去に起きた事故】
項目 | 内容 |
---|---|
事故件数 | 消費者庁への報告 31件(2010年〜2020年) |
液体成分 | エタノール、炭化水素類、グリコールエーテル類など |
主な症状 | 嘔吐・意識障害・呼吸器障害・肺炎・入院 |
事故例(詳細) | 2020年11月、乳幼児が誤飲し、2週間入院+通院加療 報告元:消費者庁「医師からの事故情報受付窓口」 |
アロマの液体、誤飲は危険!嘔吐・意識障害などの恐れも
リードディフューザーの液体には、エタノールや有機溶剤、界面活性剤などが含まれており、誤飲すると悪心・嘔吐・意識障害・呼吸障害などを引き起こす可能性があります。
上記以外にも、予期せぬトラブルが生じることがございますので、ご注意ください。
【アロマオイルが原因で火災】乾燥機が発火した事例
アロマオイルには、オリーブオイルやアーモンドオイルなど植物性油が使用されていることが多く、これらは空気と反応して酸化熱を生む性質を持っています。
タオルに染み込んだオイルを洗濯して完全に除去されないまま乾燥機へ
1・酸化熱が発生。
2・密閉された乾燥機内で熱がこもる。
3・熱が蓄積して自然発火。という「密閉 × 酸化反応 × 高温」のトリプル要因で火災へとつながります。
乾燥終了後にすぐ取り出さず放置することも大きな引火要因
エステやサロンでの繰り返し使用で油が蓄積していくケースも報告されています。
【実際に起きた火災】
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発生:埼玉県内で複数例(家庭・サロン問わず)
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内容:アロマオイル(オリーブオイル、グレープシードオイル等)がしみ込んだタオルを乾燥機に入れたところ、酸化反応により発熱・自然発火。乾燥機が焼損する火災が発生。
これは、オイルが酸化して発熱し、その熱がこもることで自然発火に至る現象です。
アロマオイルが付着したタオルによる火災を防ぐための注意
・使用後のタオルはすぐに洗い、乾燥機ではなく自然乾燥にする。
・オイルがついた布類を重ねて放置しない(酸化熱がこもり、発火のリスクが高まります)。
・洗濯の際は、界面活性剤入りの洗剤でしっかり洗う。
・サロンや家庭で定期的にタオルの管理方法を見直す。
【私の体験談】アロマオイルの拭き忘れが大失敗に!酸化臭が消えなくなった理由
アロマキャンドルによる火災:“寝落ち”で部屋が燃える
アロマキャンドルは、視覚・嗅覚のリラックスを促すため、就寝前に灯されることが非常に多いアイテムです。
就寝中の炎が住まいを焼き尽くす。誰にでも起こりうる事故
小さな炎でも条件がそろうと一気に燃え広がる
・キャンドル周囲にカーテンや布団など燃えやすい素材がある。
・倒れやすい安定性の悪い容器に入っていた。
・ロウが溶けて広がり、ロウごと発火範囲が拡大した。
睡眠中は当然、異変に気づくことができないため、発見が遅れ被害が拡大しやすいのがこの事故の大きな特徴でした。
アロマキャンドルの正しい使い方と消し方|安全に楽しむために
・燃えやすい物のそばに置かない
→ カーテン、紙類、布類などの近くは火が燃え移る原因に。
・使用中は目を離さない
→ キャンドルに火をつけたら、必ずその場にいるようにしましょう。
・子どもやペットの手が届かない場所に設置する
→ うっかり倒されたり、火に触れてしまう事故を防ぎます。
・長時間連続で使用しない
→ 目安は「1回につき2~3時間まで」。ロウが高温になりすぎると危険です
【アロマキャンドル】正しい火の消し方と注意点
→ 火を吹き消すと黒い煙が出たり、ロウが周囲に飛び散ることがあります
・ピンセットやキャンドル専用の「スナッファー」で芯を倒すようにして消す
→ 芯をロウの中に一瞬沈めて消し、すぐに戻すと、次に火をつけるときもスムーズです。
・消したあとは完全に冷めるまでその場を離れない
→ 残り火や再発火のリスクがあるため、すぐに放置しないようにしましょう。
アロマキャンドルは、ほんの少しの注意でグッと安全に楽しめるアイテムです。
「火を使っている」という意識を忘れずに、心からリラックスできる空間を作りましょう。
【アロマの意外な盲点】精油が目に入ったらどうなるか
自然の香りに癒されたい――。そんな思いから始まるアロマのある暮らしは、とても豊かで心地よいものです。でもその香りの裏には、正しく扱わなければ健康や命にかかわるリスクが潜んでいることにもなります。アロマ製品は、「自然=安全」ではなく、「知識をもって使うことで安全が守られる製品」です。正しい使い方を知り、大切な人と安心して香りを楽しめるように、これからも丁寧に向き合っていきましょう。