【アロマの危険性】まとめ|誤飲・火災・感染症…家庭で起こった事故事例と安全な使い方

赤ちゃんの足の写真 アロマ
  1. 【乳幼児の誤飲事故】死亡にもつながる危険性
    1. 【アロマ誤飲事故】10年で発生した事故件数は31件
    2. 【アロマで誤飲事故】家庭内の油断が命取りに
      1. 実際に起きた事例のまとめ
      2. アロマの液体、誤飲は危険!嘔吐・意識障害などの恐れも
  2. 【アロマオイルが原因で火災】乾燥機が発火した事例
    1. タオルに染み込んだオイルを洗濯して完全に除去されないまま乾燥機へ
    2. 乾燥終了後にすぐ取り出さず放置することも大きな引火要因
      1. アロマオイルが付着したタオルによる火災を防ぐための注意
      2. 【私の体験談】アロマオイルの拭き忘れが大失敗に!酸化臭が消えなくなった理由
  3. アロマキャンドルによる火災:“寝落ち”で部屋が燃える
    1. 就寝中の炎が住まいを焼き尽くす。誰にでも起こりうる事故
    2. 小さな炎でも条件がそろうと一気に燃え広がる
      1. アロマキャンドルの正しい使い方と消し方|安全に楽しむために
      2. 【アロマキャンドル】正しい火の消し方と注意点
  4. 【アロマの意外な盲点】精油が目に入ったらどうなるか
    1. 精油が目に入ったときの応急処置の手順
    2. 精油に含まれる化学成分が目に与える影響
      1. 主な刺激成分とその作用
      2. 【精油が目に入る意外な経路】手に残ったオイルに要注意
      3. AEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)も注意喚起
  5. 【アロマで死亡事故】原因はアロマスプレー:米国で感染症が発生
    1. アロマが原因となった製品の概要
    2. アロマスプレーによって拡散された病原菌が感染源に
      1. 使用後の処分でも感染リスクがある
      2. 日用品から感染症が広がる:アロマスプレー事件が残した警鐘
  6. まとめ:アロマ製品は“自然”でも“無害”とは限らない

【乳幼児の誤飲事故】死亡にもつながる危険性

リラクゼーションや空間の演出に人気のアロマ製品。しかし、「自然由来」「オシャレ」といったイメージとは裏腹に、使い方を誤ると健康被害や火災、さらには死亡事故につながる可能性もあります。
聴診器の写真

この記事では、日本国内、そして海外で実際に発生したアロマ製品にまつわる事故と事例をもとに、アロマの危険性と安全対策を詳しく解説します。

【アロマ誤飲事故】10年で発生した事故件数は31件

リードディフューザーは、見た目が美しくインテリア性が高いことから、リビングや玄関、寝室など「目につく場所」に置かれがちです。しかし、乳幼児にとっては“おもちゃのように見える”デザインや香りが、誤飲行動を誘発してしまいます。
リードディフューザーとパソコン

また、リードスティック(細長い棒)を引っ張ると簡単に液体が滴り落ちる構造のため、「子どもが触れた瞬間に液がこぼれ、口に入ってしまう」というケースも少なくありません。

【アロマで誤飲事故】家庭内の油断が命取りに

アロマの赤ちゃんの事故の4コマ漫画

実際に起きた事例のまとめ

実際に起きた事例(発生日:2020年11月)

内容:乳幼児がリードディフューザーの液体を誤飲し、肺に空洞ができるような呼吸器障害を発症。約2週間の入院と、その後の通院が必要となった。
※独立行政法人国民生活センターのHPに実際の胸部CTなどの画像や症例が載っていますので参考にしてください。

【過去に起きた事故】

項目 内容
事故件数 消費者庁への報告 31件(2010年〜2020年)
液体成分 エタノール、炭化水素類、グリコールエーテル類など
主な症状 嘔吐・意識障害・呼吸器障害・肺炎・入院
事故例(詳細) 2020年11月、乳幼児が誤飲し、2週間入院+通院加療
報告元:消費者庁「医師からの事故情報受付窓口」

アロマの液体、誤飲は危険!嘔吐・意識障害などの恐れも

リードディフューザーの液体には、エタノールや有機溶剤、界面活性剤などが含まれており、誤飲すると悪心・嘔吐・意識障害・呼吸障害などを引き起こす可能性があります。

事故を未然に防ぐ・被害を最小限にするための行動と準備。
子どもの手の届かない場所に置く。
使用中も目を離さない。
使用後は必ず容器を密閉・保管。

上記以外にも、予期せぬトラブルが生じることがございますので、ご注意ください。

【アロマオイルが原因で火災】乾燥機が発火した事例

アロマオイルには、オリーブオイルやアーモンドオイルなど植物性油が使用されていることが多く、これらは空気と反応して酸化熱を生む性質を持っています。

タオルに染み込んだオイルを洗濯して完全に除去されないまま乾燥機へ

アロマオイルのついたタオルを洗濯をして火災になった4コマ漫画

1・酸化熱が発生。
2・密閉された乾燥機内で熱がこもる。
3・熱が蓄積して自然発火。という「密閉 × 酸化反応 × 高温」のトリプル要因で火災へとつながります。

乾燥終了後にすぐ取り出さず放置することも大きな引火要因

エステやサロンでの繰り返し使用で油が蓄積していくケースも報告されています。
エステサロンタオルの写真
実際に起きた火災】

  • 発生:埼玉県内で複数例(家庭・サロン問わず)

  • 内容:アロマオイル(オリーブオイル、グレープシードオイル等)がしみ込んだタオルを乾燥機に入れたところ、酸化反応により発熱・自然発火。乾燥機が焼損する火災が発生。

これは、オイルが酸化して発熱し、その熱がこもることで自然発火に至る現象です。

※参考:埼玉西部消防局ホームページより

アロマオイルが付着したタオルによる火災を防ぐための注意

・使用後のタオルはすぐに洗い、乾燥機ではなく自然乾燥にする。
オイルがついた布類を重ねて放置しない(酸化熱がこもり、発火のリスクが高まります)。
・洗濯の際は、界面活性剤入りの洗剤でしっかり洗う。
・サロンや家庭で定期的にタオルの管理方法を見直す。
重ねて置いたタオルの写真

【私の体験談】アロマオイルの拭き忘れが大失敗に!酸化臭が消えなくなった理由

アロマやマッサージオイルを使っている方には、ぜひ気をつけてほしいお話です。

ある日、施術中にオイルがベッドに少し垂れてしまいました。「あとで拭けば大丈夫かな」と思い、そのままにしていたのですが――

数日後、その部分から、なんとも言えない“酸化した油のニオイ”が…何度拭いても、洗っても、完全には取れず、ベッドにしっかり染みついてしまいました。
マッサージベットの写真オイルは空気に触れると酸化が進みやすく、時間が経つほどニオイが強くなります。この経験から学んだのは、「オイルはすぐに拭くこと!」たったそれだけのことで、大切なものを守ることができるんだと実感しました。アロマやオイルを愛用している方には、私のような失敗をしてほしくありません。

アロマキャンドルによる火災:“寝落ち”で部屋が燃える

アロマキャンドルは、視覚・嗅覚のリラックスを促すため、就寝前に灯されることが非常に多いアイテムです。
アロマキャンドルの写真

就寝中の炎が住まいを焼き尽くす。誰にでも起こりうる事故

【女子大学生が就寝前に火をつけたまま眠ってしまった事故】

事故例:2020年、北海道札幌市で大学生が火を消し忘れて就寝→室内20㎡全焼

女性が寝ている写真

小さな炎でも条件がそろうと一気に燃え広がる

・キャンドル周囲にカーテンや布団など燃えやすい素材がある。
・倒れやすい安定性の悪い容器に入っていた。
・ロウが溶けて広がり、ロウごと発火範囲が拡大した。

火災ボタンの写真
睡眠中は当然、異変に気づくことができないため、発見が遅れ被害が拡大しやすいのがこの事故の大きな特徴でした。

アロマキャンドルの正しい使い方と消し方|安全に楽しむために

・安定した平らな場所に置く→ 倒れにくい場所に置くことが基本です。風が吹き込む窓際や傾いた棚は避けましょう。
・燃えやすい物のそばに置かない
 → カーテン、紙類、布類などの近くは火が燃え移る原因に。
・使用中は目を離さない
 → キャンドルに火をつけたら、必ずその場にいるようにしましょう。
・子どもやペットの手が届かない場所に設置する
 → うっかり倒されたり、火に触れてしまう事故を防ぎます。
・長時間連続で使用しない
 → 目安は「1回につき2~3時間まで」。ロウが高温になりすぎると危険です

【アロマキャンドル】正しい火の消し方と注意点

・吹き消さない(ススやロウが飛び散る恐れあり)
 → 火を吹き消すと黒い煙が出たり、ロウが周囲に飛び散ることがあります
・ピンセットやキャンドル専用の「スナッファー」で芯を倒すようにして消す
 → 芯をロウの中に一瞬沈めて消し、すぐに戻すと、次に火をつけるときもスムーズです。
・消したあとは完全に冷めるまでその場を離れない
 → 残り火や再発火のリスクがあるため、すぐに放置しないようにしましょう。

アロマキャンドルは、ほんの少しの注意でグッと安全に楽しめるアイテムです。
「火を使っている」という意識を忘れずに、心からリラックスできる空間を作りましょう。

【アロマの意外な盲点】精油が目に入ったらどうなるか

「ほんの少し」が大事故に。目は皮膚以上にデリケート。精油が万が一目に入ると角膜や粘膜を強く刺激し、炎症や視力低下を引き起こす可能性があります。

精油が目に入ったときの応急処置の手順

  1. こすらない:まずは絶対に目をこすらないようにしましょう。角膜が傷つくおそれがあります。
  2. 大量の水で洗い流す:流水で10〜15分程度、まばたきをしながらしっかりと洗い流します。
  3. コンタクトは、すぐ外す:装着している場合は外してください(ただし無理に外そうとせず、医師の指示に従うのが安全です)。
  4. 早急に眼科を受診:痛み・充血・かすみ目などの症状が出ている場合は、すぐに眼科で診察を受けてください。

※家庭にある洗眼薬では不十分な場合があります。水道水での応急処置を優先してください。

精油に含まれる化学成分が目に与える影響

精油には、天然由来であっても目にとって刺激が強すぎる成分が数多く含まれています。

主な刺激成分とその作用

成分名 特徴と影響
フェノール類(例:オレガノ、タイム) 角膜に対する刺激が強く、激しい痛みや炎症を引き起こすことがある。
ケトン類(例:ペパーミント、ローズマリー) 神経系に作用しやすく、目への影響も強い。粘膜にダメージを与える可能性。
テルペン類(例:レモン、ユーカリ) 目の乾燥やヒリヒリ感を引き起こす。光毒性を持つものも

これらの成分は非常に小さな量でも目の組織にダメージを与えるリスクがあり、「自然=安全」とは限らないことを改めて認識することが大切です。

【精油が目に入る意外な経路】手に残ったオイルに要注意

精油は植物から抽出された天然成分ですが、目に入ると非常に強い刺激を与えることがあります。目は皮膚よりもはるかにデリケートな部位のため、取り扱いには一層の注意が必要です。
精油が目に入るまでの経路4コマ漫画

AEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)も注意喚起

AEAJの公式ガイドラインでも、精油が目に入ることの危険性について注意喚起されています。
アロマテラピーを安全に楽しむためには、「目や粘膜に直接触れない」「使用後の手洗いを徹底する」ことが大切です。※参考:AEAJのホームページより

【アロマで死亡事故】原因はアロマスプレー:米国で感染症が発生

2021年、アメリカ国内で類鼻疽(るいびそ)による感染症が4件報告され、そのうち2名が死亡する重大事故が発生しました。この原因とされるのが、ウォルマートで販売されていた「BHGラベンダー&カモミール・アロマセラピースプレー」です。
アメリカウォールマートの写真

アロマが原因となった製品の概要

  • 販売元:ウォルマート(米国国内55店舗および通販サイト)
  • 製造国:インド
  • 製品名:BHGラベンダー&カモミール・アロマセラピースプレー

この製品は植物成分と香料を含むアロマスプレーですが、製造工程において環境由来の病原菌(類鼻疽菌)が混入していたと、米疾病対策センター(CDC)が発表しました。

アロマスプレーによって拡散された病原菌が感染源に

感染の流れと拡散リスク。この類鼻疽菌は、通常アメリカ国内の環境には存在しない熱帯性の細菌です。スプレー使用後に病原菌が空気中に飛散し、それを吸い込んだことで感染したとされています。

使用後の処分でも感染リスクがある

さらに深刻なのは、使用後のスプレーボトルを通常のゴミとして廃棄することで、病原菌が土壌に定着し、感染拡大の温床になる可能性があるという点です。CDCはこのリスクに強い懸念を示し、「絶対に廃棄せず、封をして返品するように」と警告を発しています。

日用品から感染症が広がる:アロマスプレー事件が残した警鐘

この事例は、「家庭用品が感染症の感染源になりうる」ということを世界に警鐘として示したケースとなりました。

まとめ:アロマ製品は“自然”でも“無害”とは限らない

自然の香りに癒されたい――。そんな思いから始まるアロマのある暮らしは、とても豊かで心地よいものです。でもその香りの裏には、正しく扱わなければ健康や命にかかわるリスクが潜んでいることにもなります。アロマ製品は、「自然=安全」ではなく、「知識をもって使うことで安全が守られる製品」です。正しい使い方を知り、大切な人と安心して香りを楽しめるように、これからも丁寧に向き合っていきましょう。

この記事を書いた人
さとみ

アロマセラピストとして地域でアロマサークルを立ち上げ、医療チームの一員として統合医療のボランティア活動を12年間継続。
病院やクリニックでアロマ講師経験を通じて、心と体のバランスを整えることの大切さを実感。
また、医薬品登録販売者として営業にも携わり、医療・美容・癒しをつなぐ視点で活動中。専門知識と実践経験を活かし、日常に寄り添うケアの発信を続けています。

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